聖マリアンナ医科大学脳神経内科
主任教授 山野嘉久
「脳神経内科」は、主に脳や神経、筋肉などを侵す病気を診断し、内科的に治療をする分野です。脳神経内科が診療する代表的な病気として、脳卒中、脳・髄膜炎、てんかん、顔面神経麻痺、パーキンソン病、重症筋無力症、筋萎縮性側索硬化症(ALS)などがあり、難しい病気が多い印象がありますが、頭痛やめまい、しびれ、手足のふるえ、物忘れなど、日常よく起こりうる症状も、脳神経内科が対応している病気です。
聖マリアンナ医科大学脳神経内科は、1999(平成11)年4月に、それまでの第一、第二、第三内科から臓器別分野に再編成され、2005年9月長谷川泰弘教授のもと「神経内科」として開講し、2018(平成30)年に「脳神経内科」と名称を変更、2020年4月から私が引き継ぎ、現在に至っております。臨床におきましては、聖マリアンナ大学病院を拠点に、同大学横浜市西部病院、川崎市多摩病院、その他大学関連病院を柱とし、地域の医療機関と密な連携をとりながら診療を行っております。特に大学病院には脳卒中センター、パーキンソン病治療センター、てんかんセンター、ゲノム医療推進センターなどを有しており、地域の方々へ、より高度で専門的な医療を提供するための重要な診療拠点となっています。一方、一日でも早い病気の克服を目標に、様々な病気の研究にも注力しています。脳神経の分野は未解明の部分も多く、難病と呼ばれる病気も数多く存在しますが、患者様を笑顔に出来るよう、決してあきらめることなく、臨床と研究が強力なタッグを組み、病気の克服に向かって取り組んでいます。また、患者様に寄り添いながらも、幅広い知識と確かな技術を持ち合わせる、心身のバランスのとれた医師の育成にも努めております。
このホームページを通して、市民の皆様、神経疾患で闘病を続ける方々、医学生や医師、医療関係者の方々に、聖マリアンナ医科大学脳神経内科の診療、研究、教育活動をご紹介して参ります。一歩一歩、前進する様をお見せできるよう、医局員一丸となって邁進して参ります。よろしくお願い申し上げます。
2024(令和6)年4月1日
脳神経内科の基本方針
- 自己決定権を尊重した最善の医療を推進する
- 神経疾患を克服するための新しい医療の発展と普及に努める
- 質の高い脳神経内科医の育成に努める
- 常に自らを高め、人間力の向上に努める
- 健康や家庭を大切にし、多様性を理解して互いに助け合う